日本歌人クラブとは


日本歌人クラブは現在、約2,000名の会員が所属し、歌人相互の親睦を計り、

歌壇の発展に寄与することを目的とした、日本で最も大きな歌人の団体です。

短歌を作り、短歌を愛する方はどなたでも入会できます。

今後の歌壇の大いなる親睦・発展のため、一人でも多くの方のご入会をお待ちしております。


◆ 日本歌人クラブの歴史

日本歌人クラブは、第二次大戦終了後まもない1948年(昭和23年)9月に発足しました。終戦の混乱の中から、ようやく興ってきた全国的な短歌作家の団体結成の気運に応じ、斎藤茂吉・土屋文明・釈迢空・尾上柴舟・佐佐木信綱・窪田空穂・土岐善麿・前田夕暮をはじめとする183名の発起人、および太田靑丘・渡辺順三・近藤芳美・佐藤佐太郎・木俣修・宮柊二・香川進ら当時の中堅歌人らによって結成され、以来今日まで多くの会員の無償の尽力により、歌壇最大の超結社団体として活動をつづけております。

1998(平成10)年には、日本歌人クラブの五十年にわたる活動に対し、世界の詩歌に貢献したものに贈られる「平和の鳩賞」が、世界詩人会議オーストラリア支部より授与されました。これは、 日本の団体および個人では初めてのこととなります。 


◆ 最近の活動

1.1998年(平成10年)は歌人クラブ発足五十周年の意義ある年でした。これを記念して「短歌の世界ー近・現代歌人展」を開催し、近現代短歌史上傑出した歌人の墨蹟や歌集歌書などを展示し、大変好評でした。また、図録も刊行しました。同時に全国4か所(東京、岐阜、岩手、兵庫)で近代短歌歌人展を開催、また記念講演会を開き、歌人はもとより一般の方からも大きな関心が寄せられました。

 

2.1999年(平成11年)、宇宙飛行士の向井千秋さんが宇宙で詠んだ「宙がえり何度もできる無重力」に対する下の句の募集が行われ、応募総数144,781通の選考に日本歌人クラブの中央幹事が当りました。この御縁で、向井千秋さんは本会の会員となられました。

 

3.2000年(平成12年)から、日本歌人クラブのアンソロジ一として『現代万葉集』(NHK出版)を毎年1回刊行し、今日まで続いています。

 

4.2003年(平成15年)は発足55周年でしたので、東京をはじめ九州ブロックなどで講演会や親睦会が計画・実施されました。どの催しも地域をあげての盛会でした。

 

5.2008年(平成20年)には、創立60周年を記念して「百人一首の文化史展(会場:斎藤茂吉記念館/山形県上山市)」、「現代短歌特別セミナ―」(「百人一首と現代短歌」と題した講話と鼎談―会場:山形県上山市体育文化センター)、「ギャラリー・トーク」(会場:斎藤茂吉記念館/山形県上市)」)などの記念行事を開催するとともに、日本歌人クラブ創立60周年記念絵葉書セットを発行し、大変好評でした。

 

6.2010年(平成22年)には、日本歌人クラブの伝統と蓄積を反映し、地道に励み、斯道に貢献している歌人を顕彰する、「日本歌人クラブ大賞」を設立しました。

 

7.2018年(平成30年)には創立70周年を記念して令和元年9月26日に『日本歌人クラブ創立70周年記念誌』を刊行し、「日本歌人クラブ70周年記念シンポジウムー歌の力を次の地平へ」と題する一連の行事を開催しました。

 

第一弾 in 盛岡(平成30年6月23日)

「短歌は救済になり得るか」

 

第二弾 in 松山(平成30年7月21日)

「俳句、短歌を選ぶ意志」

 

第三弾  in 大阪(平成30年9月15日)

「多様化する短歌」

 

第四弾 in 東京(平成30年10月29日)

「前衛短歌が忘れたもの」

 

第五弾 in 福岡(平成30年11月26日)

「短歌の基盤としての風土」

 

 

創立70周年記念誌刊行シンポジウム(令和2年3月29日)

「短歌はどこへ行くのか」(新型コロナウィルス感染防止のため中止)