​◆日本歌人クラブ推薦歌集歴代受賞者 ◆


日本歌人クラブ推薦歌集は1955(昭和30)年から1973(昭和48)年にわたって設置された賞で、前年度に刊行された歌集で最も優れたものに贈られます。その趣旨は現在の日本歌人クラブ賞に引き継がれています。

回数 年 度 著 者 受賞歌集 備考

1955

(昭和30)

 

 

土屋文明

『自流泉』(筑摩書房)

 
渡辺順三・香川  進 編 『矢代東村遺歌集』(新興出版社)  
鈴木幸輔 『長風』(白玉書房)  
齋藤  史 『うたのゆくへ』(長谷川書房)  
廣島短歌会 編 『廣島』(第二書房)  

1956

(昭和31)

橋本徳壽

『ララン草房』(白玉書房)

 
年刊療養歌集編纂委員 編 『試歩路』(第二書房)  
生方たつゑ 『青粧』(白玉書房)  
津田治子 『津田治子歌集』(白玉書房)  
長沢美津 『雪』(長谷川書房)  

1957

(昭和32)

 

 

吉野鉦二

『山脈遠し』(新典書房)

 
阿部静枝 『冬季』(山光書房)  
平田春一

『象刻集』(白楊社)

 
初井しづ枝 『藍の紋』(白玉書房)  
山田はま子 『木の匙』(白玉書房)  
北沢郁子 『その人を知らず』(古今社)  

1958

(昭和33)

香川  進

『湾』(赤堤社)

 
柴谷武之祐 『さびさび唄』(関西アララギ会)  
長谷川ゆりえ 『素顔』(新星書房)  
松田さえこ 『さるびあ街』(琅玕洞)  

1959

(昭和34)

松村英一

『松村英一歌集』上下巻(国民文学社)

特別賞

呼子丈太郎 『さびしき人工』(四季書房)  
十月会  編 『十月会作品』(短歌新聞社)  
小暮政次 『春天の樹』(白玉書房)  

1960

(昭和35)

 

柴生田  稔

『麦の庭』(白玉書房)

 
遠山繁夫 『雨の洗へる』(新星書房)  
武川忠一 『氷湖』(新星書房)  

鈴木治子・田中万貴子・

篠尾美恵子・森村浅香・

屋代葉子  合著

『五季』(古今社)  

1961

(昭和36)

 

故 金石淳彦

『金石淳彦歌集』(白玉書房)

 
長谷川銀作 『夜の庭』(新星書房)  
大西民子 『不文の掟』(四季書房)  
山下喜美子 『約束』(新星書房)  

1962

(昭和37)

四賀光子

『四賀光子全歌集』(春秋社)

 
堀田  稔 『金の切片』(日本文芸社)  
岡井  隆 『土地よ、痛みを負え』(白玉書房)  

1963

(昭和38)

菊池庫郎

『菊池庫郎全歌集』(国民文学社)

 
高安国世

『街上』(白玉書房)

 
滝沢  亘 『白鳥の歌』(短歌研究社)  
山下陸奥 『生滅』(新星書房)  
10

1964

(昭和39)

鹿児島寿蔵

『とよたま』(新星書房)

 
葛原妙子 『葡萄木立』(白玉書房)  
佐藤志満 『水辺』(短歌研究社)  
島田修二 『花火の星』(胡桃書房)  
11

1965

(昭和40)

植松寿樹 『白玉の木』(新星書房) 遺歌集
吉田正俊 『くさぐさの歌』(白玉書房)  
熊谷とき子 『草』(新星書房)  
安立スハル 『この梅生ずべし』(白玉書房)  
12

1966

(昭和41)
筏井嘉一 『籬雨荘雑歌』(角川書店)  
千代國一 『冷氣湖』(新星書房)  
大野誠夫

『山鴫』(作風社)

『象形文字』(桜桃書林)

 
13

1967

(昭和42)

大屋正吉 『川鷺』(新星書房)  
安田章生 『明日を責む』(創元社)  
宮野きくゑ 『死者よ月光を』(初音書房)  
14

1968

(昭和43)

山本友一 『九歌』(新星書房)  
中西悟堂 『悟堂歌集』(春秋社)  
荻原欣子 『流年』(ポトナム短歌会)  
15

1969

(昭和44)

前田  透 『煙樹』(新星書房)  
福田栄一 『きさらぎやよひ』(短歌新聞社)  
久保井信夫 『薔薇園』(短歌研究社)  

16

1970

(昭和45)

鈴江幸太郎 『夜の岬』(初音書房)  
礒  幾造 『寡黙なる日々』(短歌研究社)  
滝口英子 『婦負野』(白玉書房)  
17

1971

(昭和46)

石本隆一 『星気流』(新星書房)  
真鍋美恵子 『羊歯は萌えゐん』(新星書房)  
富小路禎子 『白暁』(新星書房)  
18

1972

(昭和47)

高橋喨吉 『四照花』(短歌研究社)  
江上栄子 『春の独白』(短歌研究社)  
久方寿満子 『天涯』(新星書房)  
19

1973

(昭和48)

畑  和子 『白磁かへらず』(白玉書房)  
佐野貴美子 『眼花』(初音書房)  
窪田章一郎 『薔薇の笛』(新星書房)